IKUEI NEWS_69
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ての能力を、どのような学びを通じて獲得しようとしているのでしょうか。 現代ビジネス学科2年生の本間直人さんは、「他人を巻き込んで行動できる主体性が身についた」と語ります。 「誰かを動かしたり、巻き込んだり、相手の本音をくみ取ったりする力を養いたいと思いビジネスリーダーコースを選びました。授業では頻繁にグループワークをしますが、乗り気でない学生をどう巻き込んでいくか、どんな質問をしてやる気を起こさせるかがとても難しいです。しかし、授業内でグループワークを積み重ね、みんなの意見を集約する活動を続けたことで色々な考え方に触れることができ、人を巻き込めるような主体性を身につけるのに役立ったと思います。将来はあらゆる立場、あらゆる環境でメンバーの力を最大限に引き出せるようなリーダーになりたいと思っています」。 一方、現代ビジネス学科2年生の朝川朋香さんは、「メンバーを承認することこそリーダーの役割」と語ります。 「いままでリーダーという立場に就いたことがなかったので、自分にない能力を身につけたいと思いこのコースを選びました。実際の授業はグループワークが中心で、友だちではない人と同じグループになったり、初対面の人の意見を聞いたりしました。その中で、当初はばらばらで満場一致ではない意見が、次第に誰もが納得できる一つの結論にまとまっていく過程が面白いと思います。これまでの授業を通して私が感じているのは、リーダーに必要なコミュニケーションのポイントが『承認』だということです。一対一で話し合って相手の意見を聞くと、その人なりの考え方や、意外な一面を知ることができます。自分と違う意見でも、そこに至った理由や経緯を考えれば、受け容れられるようになります」。30年後を見据えたキャリアの基礎を築く 最後に、ビジネスリーダーコースの今後について小林教授と鈴木教授にお伺いしました。 「最近の大学のキャリア教育は就活と初期キャリアに偏りがちだと考えています。そこには、大学側の就職率アップや3年以内離職率を減らしたいなどの目論見があります。しかし、卒業後の学生たちには、その後約40年間にわたる社会人としての生活が待っています。その期間を乗り切るための基礎力を養う訓練は絶対に必要です。確かに初期キャリアはコミュニケーション能力さえあれば乗り切れるかもしれませんが、中期キャリアでは状況を分析し、判断し、チームを引っ張っていくことが重要になってきます。このビジネスリーダーコースでの学びを通じて、10年後、20年後、さらにはその先まで役立つ基本的な考え方やチームの作り方、リーダーとしてチームを支えていく基礎力を鍛えていきます」(小林教授)。 「社会での活躍のために、肯定的な自己像を大学時代にしっかりと築いて欲しいと思っています。自己肯定感の高い人は、30・40・50代になっても仕事が上手くいく傾向にあります。単にコミュニケーション能力を身につけるだけでなく、お互いの話を肯定的に傾聴し、自己存在感を強めていくためのコーチングスキルを身につけてもらいたいと思っています」(鈴木教授)。実践事例学生を育てるアクティブラーニング型授業左から朝川朋香さん、本間直人さん。2年次後期に開講される「ロジカルシンキング実践」の様子。グループワークやプレゼンテーションを通じて、リーダーとしての基礎力を培っていきます。18

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