IKUEI NEWS_69
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初年次教育で自主学習の大切さを学ばせる 教養ゼミへの全学的なPBL導入のために、平成22年に教養教育本部が中心になり、PBLを利用したグループ討論を中心とする手法を打ち出し、ガイドラインの作成を始めました。ここでは教員は「教える」立場から、あくまでも手助けをする役割に変わりました。 ゼミでは、幅広い議論が可能な拡散型のシナリオが7〜8人のグループに与えられます。学生たちはまず、「プロブレムマップ」などの問題点抽出・整理の技法を学び、学習項目も自分で決めて、さらに、項目ごとに主担当・副担当を決め自主学習をします。1週間後にさらにミーティングを重ねることで、新たな問題の発見や、分からないことの抽出ができます。この作業を繰り返して最終的には発表会をするというのが基本形式です。そして学生たちが自己評価をしていきます。 広島大学の学士課程会議の議長をての学生たちにどのような影響を与えているのでしょうか。昨年度、大学院医歯薬保健学研究院の田地豪准教授担当の教養ゼミに所属していた3人の学生にお話を伺いました。 歯学部歯学科2年生の渡辺陽久さんは「高校までとは違う大学らしい学びの楽しさに気づけた」と語ります。務める、大学院医歯薬保健学研究院の小澤孝一郎教授は、PBL型教養ゼミの狙いについて次のように語ります。 「教養ゼミは開始当初から自主学習の促進を大きな目的にしています。そのため、各々が自主学習をせざるを得ない状況を作っています。例えば、授業では調べる対象をいくつか決めたら、それぞれの対象ごとに主担当・副担当を決めさせて、これによって自分たちの学習に責任を持たせます。自分のせいでグループの学習が止まってしまうと人に迷惑をかけてしまうという考えから、日ごろあまり学習に前向きでない学生もきちんとやってきます」。討論に必要な知識を前提にした伝える力 PBL型教養ゼミは、大学に入学した広島大学 PBL型教養ゼミ広島大学では、学部や教員によって授業内容が異なっていた初年次教育の全学部必修「教養ゼミ」に、平成23年度からPBLの導入を始めました。これは、文部科学省の「新世代到達目標型教育プログラムの構築」で採択された学部・学科混成型PBLをベースにスタートしました。学部・学科混成型の多様な価値観が混在するPBLアクティブラーニング型授業を履修する明日への視点自分を育てる学生生活の過ごし方12左から田地豪准教授、小澤孝一郎教授。左から西内彩子さん、渡辺陽久さん、大森さくらさん。※PBL:Problem-Based Learning、Project-Based Learningなどの略。グループで課題やプロジェクトに取り組み、知識の習得に加え汎用的な能力・スキルの獲得を目指す授業形態。13

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