IKUEI NEWS_69
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 「それまでは一方通行の講義型授業が当たり前だったので、授業開始時は戸惑いもありました。しかし、自分たちで問いを立てて答えを探すことの面白さに気づいてからは、チームのテーマである『大学における単位認定のあり方』についてメンバーの意見を引き出したり、図書館や教務課などに出向いて情報収集したりと、自ら率先して行動するようになりました。この授業を受けてからは、専門科目でも、試験対策だけに終わらせず、周辺の関連事項についても自分で問いを立てて学ぶようになりました」。 一方、昨年度に授業を受けた商学部2年生の篠原梨沙さんは、授業で聞いたある言葉が、一歩踏み出す力を得るきっかけになったといいます。 「受講前は、色々なことに興味を持ってもなかなか踏み出せずにいました。しかし、LAから聞いた『迷いは興味だ』という言葉に胸を打たれ、今では自分の行動指針にしています。授業には毎週主体的に参加して、授業外の時間も無意識のうちに自分たちの立てたテーマについて考えているほどでした。寝坊して出席できなかった時は悲しくて寝床で叫んでしまったこともあります。今は科目提案学生委員として新科目を考案したり、地域のイベントに企画を持ち込んだりと、主人公への歩みを少しずつ進めています」。教員が「振付師」として学生を主体的な学習者に導く 政策創造学部2年生の松田昇子さんは、昨年度の授業を受講して、「大学生が一番力を入れるべきは授業」と再認識したそうです 「志望外の関西大学に入学し、少し納得のいかない気持ちのまま1年生の後期にこの授業を受けました。期待半分で履修しましたが、初回の授業で三浦先生とLAが生き生きと輝いている姿を見て、この人たちを目標に頑張れば、自分も主人公になれるという確信を持てました。こんな楽しい授業があるのに、大学生活で授業に力を入れないのはもったいないと思います。今期はLAとして大学教育論に関わっています。憧れのLAに追いつき、授業の楽しさを伝えていきたいと思っています」。 最後に三浦教授は大学教育論の今後について、「LAと共に、『学生と作る・学生が作る・学生が支える』授業をこれからも継続していきたい」と熱く語ってくれました。 「『学生と作る』というのは、学生に求める姿勢を暗示するため、NPOで活躍する学生など受講者以外の学生を授業に巻き込むこと。また、『学生が作る』は、学生・LA発案の授業改善策を実践することであり、これによって学生たちに自らの関与で授業が変わることを実感させています。また、『学生が支える』は、LAの存在が、ある時は仲間、またある時は目標になり、受講者を精神的に支えるということです。この3つの理念を持つ授業が、学生を主体的な学習者に変えると確信しており、その時の教員の役割は『カリオグラファー』、つまり振付師に過ぎません。実際に踊るのは学生たちです」。商学部2年生の篠原梨沙さん。政策創造学部2年生の松田昇子さん。教室を飛び出し、キャンパス内でフィールドワークを行うこともあります。「大学教育論」の授業の様子。実践事例学生を育てるアクティブラーニング型授業12

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