IKUEI NEWS_69
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「問い」について「学ぶ」という学問の本質を体得する 関西大学は、2008年に学内でのFD活動を推進する教育開発支援センターを立ち上げました。同センターの所属する教育推進部はアクティブラーニングを推進しており、学生の学習を支援するラーニング・アシスタント(LA)や、授業を企画・立案する科目提案学生委員等をサポートしています。 この流れに先だって、同センターの副センター長で教育推進部の三浦真琴教授が2009年に開講した授業が「大学教育論」です。「大学の主人公はきみたちだ!」をサブタイトルに、課題解決型学習を通じて学生の主体性を培っています。 授業では大学の発祥・起源を学んだ後、NPO法人などに参加して主体的に活躍する大学生の体験談を聞きます。その後、グループディスカッションを通じて、自分たちの大学生活の課題や疑問を探し出し、解決策をプレゼンテーションします。学内外のさまざまな部署・機関へのインタビューやアンケートなど多岐にわたる情報収集が必要なため、授業外学習が必須となっています。 三浦教授はこの授業の狙いを、「自ら問いを立てられる主体的な学習者を育てること」といいます。 「主体的な学習者になるには、どうしたら知識にたどり着けるかという方法問いのない状況で高まる好奇心と主体性 高校までの授業では体験してこなかった「自ら問いを立てる」学びを、学生たちはどのように克服し、主体的な学習者になったのでしょうか。 一昨年度に大学教育論を受講し、LAとして今年度の授業に参加している法学部4年生の紙谷健太さんは、「問いも答えも自由と言われ、大きな衝撃を受けた」と当時を振り返ります。論を体得する必要があります。そのために、学生たちに自分で問いを立てさせ、答えを得るためにもがいてもらっています。失敗しても構わないから、とにかく自分たちで問いを見つけさせる、という方針です。そもそも学問とは身の周りにある事柄に対する好奇心から始まっており、『問い』の立て方を『学ぶ』という本当の『学問』の方法を教えるのが、この授業の目的なのです」。関西大学 大学教育論 「大学の主人公はきみたちだ!」「大学の主人公はきみたちだ!」。関西大学の大学教育論では、「大学の主人公」としてアクティブに活躍できる、主体的な学生の育成に取り組んでいます。「自分たちで問いを見つける」という人生で初めての学習を経験した学生たちは、大学生としてのあるべき姿を自覚するようです。自ら問いを立てて学ぶ主体的な学生を育てる※FD(Faculty Development):教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みの総称。アクティブラーニング型授業を履修する明日への視点自分を育てる学生生活の過ごし方12教育推進部の三浦真琴教授。法学部4年生の紙谷健太さん。11

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