IKUEI NEWS vol58
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 昨年6月に、私自身もWAVOCの活動に便乗して、早稲田大学の学生と一緒に気仙沼でボランティア活動をさせていただきました。最初に現地の状況を目の当たりにした時には、学生の皆さんは非常に暗い顔で、「一体自分たちは何をすればいいのか」という様子でした。しかし2日間の活動後に改めて話を聞いたところ、「本当に少しのことしかできなかったけれど、自分たちのしたことは決して意味のないことではなかった」と言っていました。 IVUSAの伊藤さんが「微力ではあるが無力ではない」という良い言葉を使っておられました。私も国の機関の中にいながら、この社会は微力と無力を混同する社会になってはいないだろうか、ということが非常に気になっていました。微力なことはやる意味がない、そんな風潮が世の中全体や大学の中にありはしないか、と。 しかし、決してそんなことはありません。特に、実際にボランティアに行かれた学生の皆さんはすでにお分かりだと思います。そのことが今後の社会を作っていく上できっと良い形につながっていくだろうと期待しています。 本日は素晴らしい内容の発表とパネルディスカッションを聞かせていただき、非常に有意義な機会となりました。誠にありがとうございました。閉会の挨拶文部科学省 高等教育局大学振興課大学改革推進室 学務係長 高橋 浩太朗大震災でボランティア活動を経験していた方です。いざ災害が起きた時に自分がどう動けるか、ということが一番大きなポイントではないかと思います。西尾 最後に私の方からも一言。学生ボランティアに話を聞くと、「自分たちは何もできなかった」と言う人が沢山いて、その悔しさが非常に伝わってきます。でもそれは当然のことで、「自分は大きな仕事をした」と思っているボランティアなんていないと思います。 今後、東北の復興まで何年かかるか分かりません。しかし、多くの人が東北への想いを持ち、「自分にできることがあれば喜んでやりたい」という人が社会のあらゆる分野にいるということになれば、それが底力になって復興が実現していくと思います。 ですから、ここにいる学生ボランティアの皆さんが「自分たちは何もできなかった」と感じているのであれば、その想いを大切にしてほしい。その想いを持ち続けることこそが、皆さんにできることだと思います。34

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