IKUEI NEWS vol58
30/52

27法学部 教授 中澤秀雄 今回の震災復興支援にあたり、ボランティアセンターが設置されていない中央大学では、昨年の夏に本学OBの企画で初めての本格的な支援活動が実現し、気仙沼大島で計231名の学生が瓦礫撤去作業に取り組みました。その後教員が個人でボランティアネットワークを結成し、有志の学生とともに被災地での支援活動に取り組んできました。参加した学生たちは素晴らしいリーダーシップを発揮し、大変よくやってくれました。しかし、この時にもまだ学生ボランティアに対する大学側のサポート体制は間に合っていませんでした。 大学としての活動は、この年末年始に行われた気仙沼でのコミュニティ支援などが最初です。また、資金援助を開始したのも年末年始からと、今ようやく支援に向けて動き出したところです。 これまでの経緯から、本学の災害に対する反応が鈍かったことは否めません。しかしながら今回の震災を機に、ボランティアや防災について本格的に考えていく気運が生まれたことは確かです。今後に向けて我々が構想している理念は次の3つです。 一つ目は活動に取りかかるのが遅かった大学だからこそ、継続することを大切に気仙沼との関係を続けていくこと。二つ目は「復興」で 私たちは11月の3日間と年末年始の14日間、気仙沼市立面瀬中学校の仮設住宅にある集会所を拠点に、NPO法人日本ホスピス・中央大学レイトカマーから継続へボランティアは社会と足下を変える学生からの報告教職員からの報告一人一人に寄り添ったコミュニティ支援をはなく「地域再生」について考えていくことです。気仙沼は震災発生以前から過疎化という深刻な問題を抱えていた地域です。「復興」として元の状態に戻すのではなく「地域再生」という観点から、住民と共に取り組みを進めていかなければなりません。そして三つ目はこれらの計画を進めていくために、大学の支援体制を根本から変えていくことです。 そして、現場で多くのことを学び、成長する学生たちのフィールド作りをサポートしていくこと。これも我々教職員や大人の大切な役割だと思っています。法学部法律学科2年 白倉隆之介陸地に乗り上げた船を運び出す様子(気仙沼大島)活動を行った8~9月頃の大島はまだ支援が十分に行き届いていなかった社会とつながる学生ボランティア各大学の事例紹介あし もと

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です