IKUEI NEWS vol58
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26めましたが、初めて陸前高田市を訪れた時には、あまりの悲惨な状況に虚無感や絶望を感じるばかりでした。 現地では道路の側溝に詰まった瓦礫などの撤去作業に取り組みましたが、3日間の活動で進んだのはわずか50メートル足らずでした。自分の無力さを痛感していた私にとって、「君たちの活動自体に期待しているのではなく、そういう意識を持って来てくれることに意味がある」という現地の方の言葉は非常に考えさせられるものでした。 活動を通じて、ボランティアは他人のためではなく、自分のためにやるものだということを強く実感しています。被災地の方が最も恐れているのは「記憶の風化」です。だからこそ被災地のことを常に意識する姿勢が、個人に期待される最大の役割だと考えています。 1月中旬に陸前高田市を訪れ、2日間、現地の仮設住宅で子どもたちの支援活動を行ってきました。小学校1年生から5年生まで、幅広い年齢の子どもたちの遊び相手として活動する一方で、市街地を訪問したり、現地の様々な方からお話を聞くことができたのは非常に貴重な体験でした。そんな中で、ある方から「陸前高田が完全に自立を果たすまでには10年から15年かかる」という話を伺いました。10〜15年後というと今回私たちが交流した子どもたちが成長して、立派な社会人になっている頃です。これからの陸前高田市は彼らが支えていくのだと考えると、何気なく遊んでいる中にも感慨深いものがありました。 ボランティア活動を通じて得られる人との絆や触れ合いももちろん大切ですが、私は原点に返り、改めて個人や大学という組織がボランティア活動を行う意義について考えた立教大学陸前高田市における活動内容生出地区での炭窯修復作業 米崎町(旧脇の沢駅付近)での側溝の泥上げいと思います。自分の経験を友人に伝えたり、身近でできることに取り組みながら、今後自分に何ができるのかを考えていきたいと思います。■瓦礫撤去作業■側溝の泥かき■炭焼き窯の修復作業■小・中学生への教育支援■野外映画上映会の企画・運営■個人宅での草刈り・家具運び出し・清掃■学内イベント・授業での活動報告■出張授業支援 (大学近隣の小・中学校での活動報告)将来の陸前高田市を支える子どもたち経営学部国際経営学科2年 島田康平

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