IKUEI NEWS vol58
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立教大学ボランティアセンター ボランティアコーディネーター     中村みどり25 立教大学が支援活動を行っている岩手県陸前高田市は、課外プログラム「林業体験」の活動フィールドとして、もともと本学と馴染みが深い地域です。これまで夏季・秋季にボランティア活動を実施し、瓦礫撤去などの活動に取り組んできました。現在は仮設住宅に暮らす子どもたちへの教育支援を行っています。 ボランティアセンターでは、学生の立場でどんな支援ができるのかを学生自身に考えてもらうために、現地に行く前に今回の震災の概要や災害ボランティアの基本情報、被災者とボランティア自身の心のケア、地域の特性を理解することの大切さについて学ぶ震災関連講座を実施してきました。  また、単に活動機会を提供して終わるのではなく、現地への想いを、参加した学生自身の視点で持続し、発展させることへ導くことこそが、大学ボランティアセンターとして最も必要な取り組みだと思っています。 そのための基盤作りとして、現地では日々の活動の後に必ずリフレクション(振り返り)を行い、各自の体験や想いを自分の言葉で表現して整理する時間を確保しています。東京に戻ってからも活動レポートの提出や事後プログラムを実施し、活動を通じて得た気づきを他者と共有する中で、自分と仲間が似た想いを抱いていたことや、同じ体験をしても人によって異なる考え方があることに触れ、互いの洞察を深めていく機会を設けました。 12月にはフォローアップミーティングを開催して、数カ月前の活動時に湧きあがったボランティアと復興への想いを、これからの日常の中でどう意識し続け、次の行動に結び付けていくかということを話し合いました。この時実施したアンケートでは、多くの学生から震災ボラン 私は11月の秋休みに実施された5泊6日のプログラムに参加しました。「とにかく自分のできることをしたい」と思って参加を決立教大学記憶の風化を防ぐために被災地への想いをつなぐ事後フォローアップの取り組み学生からの報告教職員からの報告大切なのは被災地を常に意識する姿勢ティアの経験が今後の人生を考えるきっかけになったとのコメントが寄せられました。 これらの経験から学んだことを身近にできる活動として活かし、また広く伝えていくために、学内の震災関連イベントや授業内で学生が活動報告を行ったり、近隣の小・中学校に出向いて現地の様子を伝える出張授業支援にも取り組んでいます。 今回の活動はこれまでの林業体験で築いた現地とのつながりの上に成り立っています。今後も地域との信頼関係を大切に重ねていく中で、継続的な支援を行っていきたいと思います。文学部英米文学専修3年 小林卓也社会とつながる学生ボランティア各大学の事例紹介宿舎での振り返りの様子

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