IKUEI NEWS vol58
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23明治大学震災復興支援センター 副センター長/商学部 教授    水野勝之 明治大学では、震災復興支援に関する学内の各活動・情報の統括を目的として、昨年5月に震災復興支援センターを設立し、「長期的かつ計画的な支援」をコンセプトに、ハード面とソフト面の両方から体制づくりを進めてきました。 6月に本学のボランティア活動拠点として、千葉県浦安市の今川に「浦安ボランティア活動拠点」を設置しました。被災地というと東北だけを考えがちですが、浦安は液状化による甚大な被害を受け、市民の生活に大きな支障が生じた地域です。私たちはここで主に浦安市民の生活支援をしながら、浦安や東北の調査・情報収集に取り組んでいます。また、毎週土日に「東北被災地サポートマルシェ」として、拠点に隣接するスーパーの店頭を借りて東北の物産販売を行っています。ここで得た収益金は東北に還元され、東北の経済・雇用促進のために使われます。 学生ボランティアの派遣にあたり、本学では5月から「東日本大震災に伴うボランティア実習」という全学部共通の選択科目を開講しました。授業としてボランティア活動の機会を提供し、修了者には単位認定を行っています。単位化によって授業との両立を可能明治大学身近な被災地支援から復興へ明治大学「浦安ボランティア活動拠点」の取り組み教職員からの報告にすると同時に、被災地でしっかりと自己責任を持てる学生を養成するため、被災地での活動40時間(以上)の前後に、計20時間の事前・事後学習を設けています。 事前に大学でボランティアについての心構えなどを学び、その後浦安での調査・活動を経て、浦安で実習を継続するグループと、東北で実習するグループとに分かれて活動します。40時間(以上)の実習を終えた後には報告会とレポート提出を課し、活動内容や自分たちの活動意義について考える機会を設けています。  授業の履修を終えた後も、多くの学生が「サポートマルシェ」に参加したり、個人で東北でのボランティアに参加したりするなどの活動を継続しています。大学としても、こういった活動を継続する中で、地域との連携を強化してきました。11月には岩手県大船渡市にも第2の拠点を設置したところですので、今後は大船渡での活動にも力を入れていくつもりです。浦安市立入船中学校での土嚢の詰め直し作業浦安市今川祭りでの被災地物産品販売 「東北被災地サポートマルシェ」も好評で、利用者からも「身近なところで被災地を支援できて嬉しい」との声が聞かれるという社会とつながる学生ボランティア各大学の事例紹介

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