IKUEI NEWS vol58
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21法政大学学生センターボランティアセンター 栗山豊太 震災発生の翌日から、法政大学ボランティアセンターには「被災地のために何かしたい」という学生の問い合わせが殺到しました。そんな中、3つのキャンパスでそれぞれ学生団体が結成されていったのですが、当初は震災ボランティアに対する大学からの特別な支援金や支援体制はなく、学生・教職員ともに限られた予算とマンパワーでできる範囲で、被災地での活動に限定しないことを前提に活動計画を考えていきました。 ボランティアセンターでは、学生団体の活動方針によって支援形態を変えることにしました。「すぐにでも被災地で活動したい」「ゼミやサークルで活動したい」という団体には事前研修の実施や備品の貸し出し、活動の手引の配布といった後方支援に徹し、「被災地で継続的に活動したい」「学内や首都圏など身近で活動したい」という団体に対しては、学内で定期的なミーティングを行うなど、活動の継続に向けて全面的な支援に取り組むことになりました。 「とにかくできる範囲での活動を」というところからのスタートでしたが、学生たちは活動を開始すると被災地の自治体やNPOの方々とすぐに仲良くなり、そこから新たな人との出会いや活動へと発展し、次々と実行に移してさらに仲間を増やしていきました。次第に活動成果が認められて自信がつき、新た 活動拠点の岩手県遠野市は内陸に位置する市で、法政大学とは昔から関わりが深く、市全体で沿岸部の支援に取り組んでいる地域です。これまで6月と12月の計7回現地を訪れ、地元のNPOと協働して陸前高田市と釜石市で瓦礫撤去や泥かきなどの活動を行いました。東京に戻ってからも、大学祭などで遠野市の物産展や観光PRを実施し、売上金の一部を寄付する形で支援活動を継続しています。 今回の活動を通じて、ボランティア活動は法政大学学生の力が活動のフィールドを拓く市ヶ谷・多摩・小金井3キャンパスの取り組み学生からの報告教職員からの報告 市ヶ谷キャンパス「チーム・オレンジ」な活動の提案・実施を繰り返していく中でチームワークも向上し、後輩も育つといった好循環が生まれていったのです。 彼らは活動を通じて、「人と人とのつながり」の大切さ、一人ではできないことも沢山の人となら達成できること、自分が色々な人に支えられていること、そして継続することで人から信頼されることを学びました。これらはすべて社会人として非常に大切なことです。こうした「心」の成長こそ、学生にとって最も大切なことではないでしょうか。人間環境学部人間環境学科4年 山田晶子市ヶ谷キャンパス内での被災地写真展4日間で540名が来場した社会とつながる学生ボランティア各大学の事例紹介

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