IKUEI NEWS vol58
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明治学院大学ボランティアセンター コーディネーター 市川享子19 今回の支援活動で明治学院大学が大切にしているのは、被災したコミュニティに寄り添いながら、息の長い支援活動に取り組むこと、そして活動の経験を学生の学びや成長につなげることです。 3月下旬に岩手県立大学から学生ボランティア派遣の依頼を受け、その後、本学教職員による視察を経て、4月中旬から学生の派遣を開始しました。 最初に岩手県教育委員会からの依頼で、学校再開支援として、津波を免れた小・中学校に机や椅子を運び込むところから、私たちの活動が始まりました。その後も、行政や社会福祉法人、NPOなどと協働しながら、地域に根差した活動を展開してきました。大学近隣にある横浜のNPOや企業と連携した支援活動も実施しています。そして活動の幅を広げていく中で、学生と現地の方々との関係が育まれ、次第に住民一人一人のニーズに応じた支援を学生たち自身で企画・実践するようになりました。 これらの経験を学生の学びにつなげるため、私たちコーディネーターは活動におけるPlan-Do-Study-Actionのプロセスを重視してきました。活動の振り返りを行うことで、学生が自己と社会を見つめなおす機会を設け、今後社会の中でどのように生きていくか、一人一人に考えを深めてもらいたいと思っています。この点に関して学生に調査を行ったところ、活動を通じてコミュニティへの参加意識の向上や、自分の強みや弱み、先入観に気づくなどの自己理解が深まったとの回答が多く得られました。 本学の活動拠点である吉里吉里では、地域の方々が500年後、1000年後の未来を 4月から5月は、自分たちにできることを模索する活動が続きました。今後息の長い支援を続けるためにはもっと経験が必要明治学院大学吉里吉里の歩みを次世代につなげる 「明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラム」学生からの報告教職員からの報告 すべての支援は「出会った人たちのために」構想し、自ら地域の再生に向けて活動されています。こうした自治の精神から、私たち教職員も非常に多くのことを学びました。現在、本学ではこれらの復興の歩みや、吉里吉里の歴史・文化のアーカイブ化に取り組んでいるところです。今後も吉里吉里から得られる学びを新しい世代に伝えていくために、さらに工夫を重ねていきたいと思います。法学部法律学科3年 石谷友里社会とつながる学生ボランティア各大学の事例紹介学校再開支援では、体育館などに机や椅子を運び込んで教室を作った吉里吉里に住む方々のお話を聞きとり、記録に残すアーカイブ化にも取り組んでいるき り き り

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