IKUEI NEWS vol58
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16タ処理など事務的な面でスキルを発揮することも多いです。若さゆえの斬新なアイデアにも期待しています。 また、年齢や立場的にも幅広い年代の方から受け入れられやすい、という強みがあります。被災地の仮設住宅に住む方々も、我々のような大人が訪問すると警戒することもありますが、学生に対しては親しみを持って接してくれます。気が置けない存在として自由に話しやすいという面で、話の聞き役としての役割を果たしている部分も大きいと思います。ボランティア活動は自分の可能性に出会える機会 今は120以上の大学にボランティアセンターがありますし、授業も含めて学生がボランティア活動に関わる機会自体は増えています。ただ、10年ほど前と比較して、就職活動の早期化やアルバイトなどで学生が非常に忙しくなっており、課外でもボランティア活動に時間を割くのは難しくなっています。 それでも学生が地域に出て、異なる世代の方や、他大学の学生と一緒に活動していくことで得られる学びは多いはずです。活動を通じて誰かの役に立てることもあれば、自分の至らなさを実感することもあります。そうした色々な気づきが、自分自身のあり方を見つめ直したり、学ぶテーマを見つけるきっかけになるかもしれません。学生同士で刺激し合ううちに、「もっと勉強したい」という意欲が高められたり、自分の色々な可能性に出会えるところに、学生時代にボランティア活動を経験する大きな意味があると思います。これからの大学・NPOの役割 私としては、閉じこもりがちな学生にこそ、そういった経験をしてほしいのですが、自主的に参加してもらうことは難しいですよね。だからこそ大学には、サービス・ラーニングなどの正課プログラムを通じて、彼らを外に引き出すきっかけを作ってほしいと思います。 その次のステップとして、大学ボランティアセンターにはできるだけ多くの学生にチャンスを与えるために、もっと気軽に活動に参加できる工夫をしてもらいたい。そして、それだけでは飽き足らない学生は、NPOなどで色々チャレンジしていくという形で、大学ボランティアセンターとNPOが、うまく連携し合っていくことが理想です。 実際に、「ボランティアやNPOなどに関心があるけれど、大学にそういう話をできる友達がいない」という学生にとっては、我々の団体が一つの拠り所になっているようです。我々も社会への動きに敏感な若者と一緒に活動することで、先駆的な取り組みができるという面もあります。学生から意見を聞いて考案したプログラムを、大学や行政との連携事業に活かすこともあります。 今後もユースビジョンでは、これからの社会の担い手となる若者たちに、社会に深く関わるための二歩目、三歩目の機会をしっかり作っていきたいと思っています。特にNPOなどで働く若者たちが、もっと力を発揮できるような職場環境を充実させていきたいですね。それが、最初の一歩である学生のボランティア活動のすそ野を広げることにもつながっていくのではないかと思っています。大学ボランティアセンター・学生スタッフ向けセミナーの様子仮設住宅で住民の方たちと交流する学生

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