IKUEI NEWS vol58
18/52

15学生がボランティア活動に取り組みやすい環境を 私が代表を務めるユースビジョンは、阪神・淡路大震災が発生した翌年の1996年に、京都で地域のボランティア情報を学生向けに提供する組織としてスタートしました。しかし、学生の活動希望者は多かったものの、学生が継続的に活動している活動先が案外少ないことが分かってきました。たとえ学生ボランティアへのニーズがあっても、受け入れの仕組みが整っていなければ、学生の意欲や力が活かされません。「この状況を改善したい」との思いから、活動先へ学生の受け入れの仕組みづくりの支援を始めました。また、若者がボランティア活動に参加しやすい環境を整えるために、大学ボランティアセンターの設立・運営支援も実施しています。 2010年からは、京都市からの委託事業として「輝く学生応援プロジェクト」を実施し、京都で社会貢献活動を行っている学生団体にミーティングスペースを提供したり、団体運営のためのスキルアップ・ワークショップを開講するほか、立ち上げ期の学生団体のための助成事業も行っています。学生団体の場合、時間的な制約や活動ノウハウの乏しさから、一代限りで解散しまうところが少なくありません。こういった支援を活用しながら活動を継続していってほしいと思います。 最近では、大学もサービス・ラーニングを科目として開設するなど、ボランティア活動や地域での社会貢献活動を大学教育の一環として導入する動きも広がっています。それに伴い、大学と連携してプログラムをコーディネートする機会も増えてきました。東日本大震災の復興支援でも、これまでに築いてきた大学やNPOなどとのネットワークを活かして、被災地と全国の大学・学生をつなぐ役割を担いました。学生ボランティアに期待する力 NPOでのボランティア活動には、幅広い年代や、様々な職業の人がボランティアとして参加していますが、その中で学生が力を発揮する場面は沢山あります。例えば災害時や地域のイベントなど、力仕事が多い時に学生の元気とパワーは歓迎されますし、パソコンに慣れている世代なので、デー明日への視点自分を育てる学生生活の過ごし方❺明日への視点大学生とボランティア活動ボランティア活動で学生に社会参加のきっかけをNPOの声インタビュー・学生ボランティア支援の現場から特定非営利活動法人 ユースビジョン 代表 赤澤 清孝1974年生まれ。学生時代からボランティア活動に関わる。1996年に「きょうと学生ボランティアセンター」(現・ユースビジョン)を設立。現在は大学ボランティアセンターや他団体の設立・運営支援のほか、NPO・NGOへのインターンシップ・プログラムや社会起業家支援など、若者の社会活動全般のサポートへと事業を拡大している。NPO法人 edge常務理事・事務局長、立命館大学非常勤講師などを兼任。「学生Place+」でのスキルアップ・ワークショップの様子地域のイベントと学生サークルを結びつけることで地域を盛り上げる「むすぶネット」の活動(上)フラメンコサークル (下)折り紙サークル大学ボランティアセンターやNPOの立ち上げ・運営支援を通じて学生ボランティアの活動環境を支えてきたユースビジョン。学生ボランティアの活動に、どのような期待を込めて支援を続けているのか、代表の赤澤清孝さんに、NPOの視点からお話を伺いました。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です