IKUEI NEWS vol58
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就職には直結しないがボランティア活動は学生を成長させるボランティア活動と就職は切り離して考えるべき。人間的な成長につながるボランティア活動で、長い人生の糧になるような経験を。東洋経済新報社 東洋経済HRオンライン 編集長田宮 寛之9ボランティア活動が就職に有利とは言い切れない 1995年1月17日に発生した阪神大震災をきっかけに、ボランティア活動が年々活発になってきています。東日本大震災の復興支援活動でもボランティアが活躍しましたし、現在も活躍中です。様々な場面で、多くのボランティアが社会に大きく貢献しており、今やボランティアは社会にとって無くてはならない存在となりました。  しかし、ボランティア活動が就職に有利かというと、必ずしもそうとは言い切れません。企業の採用担当者の多くは「ボランティア活動に参加する学生が優しい性格であり、社会貢献意欲が高いことは認める。しかし、彼らは競争することや戦うことを好まない。要するにボランティア活動に熱心な学生の性格はビジネスには向かない」と言うのです。 ビジネスとはある意味で戦いです。ライバルに打ち勝って売り上げを伸ばさなくては企業は存続できませんし、社員に給料を支払うこともできません。ライバル社の商品の方が価格・品質ともに優れていたとしても、とにかく自社製品を売り込まなくてはなりません。        こんなことを書くと学生の皆さんは、「そんなことは許されないことだ」と思うかもしれません。しかし、不良品を販売するわけではありません。自社の製品の劣った部分には目をつぶり、優れたところを精一杯アピールして販売するのは当然のことです。 競争や戦うことを好まないボランティア気質と、ビジネスの現実はマッチしないかもしれません。 また、ボランティア活動に参加する学生が増えすぎたことも、企業が採用においてボランティアをそれほど評価しない理由です。1995年以前ならば、ボランティア活動が珍しかったので、面接官の注意を引いたかもしれません。しかし、今では状況が大きく違います。採用面接の時にボランティア活動について話す学生が何十人もいたとしたら、特に有利になるわけがありません。 さらに、就活のためにボランティア活動をしたことが見え見えの学生もいるので、企業が学生のボランティア活動をあまり評価しないということもあります。ボランティア活動が人間的な成長に役立つ3つの理由 ボランティア活動が就職に即有利とは言えませんが、ボランティア活動が学生の人間的な成長に役立つことは間違いないと思います。その理由を3つ挙げたいと思います。 まず一つ目は、ボランティア活動をすることで、それまで全く知らなかった世界を見ることがで企業は学生のボランティア活動をどう考えるか明日への視点自分を育てる学生生活の過ごし方❺明日への視点大学生とボランティア活動

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