
東アジアの勉強
平成21年2月〜平成21年12月
延世大学(大韓民国)
国際学部国際学科
留学目的は東アジアの勉強です。韓国の延世大学を選んだ理由は2つあります。 日本を客観的に見ることができ、東アジアについて学ぶことができること。 そして2つ目に、留学生の数が多いため、日常生活で英語力を伸ばすこともできると思ったからです。 1年間春・夏・秋学期に参加し、43単位を取得し、春学期と夏学期の成績から、韓国政府より奨学金を頂くことにもなりました。 授業内容に関しては国際教養の概念のもと、東アジア関連の政治・文化・経済と幅広く学びました。 また、国際関係を考えるために必要だと重い、選択した科目には国際政治論、国際援助論があります。 以降が勉学の内容と結果の報告です。
まず東アジア関連の学びについてです。東アジアの政治や経済はアメリカを中心とした構造を学びました。 そしてそこに現れた中国の存在、また、グローバル化に伴う横のつながりの重要性を勉強しました。 ここでの主な議論は、EUを例としたアジア・東アジア間の連携が求められるものの、 アメリカを抜きにしたまとまりが難題であるということです。 東アジアにはリーダーとなる国がいないため、日本・中国・韓国の3国がリードした横の繋がりが大事であり、 これを意識した外交が重要となってきています。しかし課題は戦後までのしがらみの存在であり、 主要3カ国では大きな壁です。こうした今までの歴史や政治、経済から生じるしがらみを越えることはこれからの課題であり、 その先にしっかりとした共同体の実現があるのだと感じました。
次に国際政府と国際援助の必要性と意義について学びました。ここでは考えたことは、グローバル化に伴い、 世界を1つとしてまとめる存在の意義です。改めてアメリカの存在の大きさを知り、 それに対等な力を持つEU等連盟の重要性を感じました。国際援助に関して学習したことは、 国の支援金から成るOECD(政府開発援助)についてです。OECDの目的は他国への発展援助なのですが、 実際主要国全ての援助金は彼らの利益を重視したものでした。OECDの本質が加盟国の声明や経済利益、 政治的制圧に特化しているのが現状であり、中でもアメリカや日本の援助金は代表的なものです。
以上のことを総括すると、主に学んだことは東アジアないしアジア共同体の必要性とその難しさです。 どうしても国の発展を優先してしまうため、国レベルでの改善が困難であるのです。 そういった点では政府やNGOだけでは解決することは難しく、企業の存在も大切なのではないかと感じました。 また、国際政府やその援助に関しても、個々の国々がそれぞれの利益を追求する傾向があります。 そのため同盟などの形を取るのが望ましいけれども、その課題は多いと考えました。
ここで私が考え、学んでいることは、こういった問題を文化から変えることです。 韓国では日韓の政治や歴史問題を避けては通れませんでした。しかし我々の世代はお互いそれぞれの文化に精通しており、 そこをきっかけに仲良くなれるチャンスがあります。 この文化の土台があったからこそ、私が経験した日韓問題のディスカッションは有意義な議論に辿り着くことができました。 相手の文化を知っていたからこそ、自国中心的になるのでなく、相手国を受け止めようとする姿勢が自然と生まれたのです。 これが文化の強みだと考えました。また政府やNGOでは解決できないことが多く存在し、そこに企業の可能性を感じます。 それは企業が生活者と一番身近な存在だからです。政府は国の発展や安全を重視し、NGOは他と連携をする概念がなく、 孤立しています。 その中立にいるのが企業であり、可能性があると思ったのです。
以上が留学先の学業で得たものです。この留学において、東アジアを知り、そこにまつわる課題と解決法に自ら考え、 学ぶことができました。その点で、留学目的をしっかりと果たすことができたと思います。
韓国ではありましたが、主要言語は英語でした。 そこが生活面での目的でもあったためです。 延世大学は留学生の数が多く、寮等の生活では英語が必須です。食事やイベントなどはアメリカやヨーロッパから来た 学生と一緒に行くことが多くありました。また、韓国語は留学前に習っておらず、当初は大変でした。 文字も読めず、料理も注文できなかったのです。韓国人友達が増えていく中で、分からない単語は聞き、 メモを取って使っていく形で徐々に学んでいきました。現在では日常生活のやりとりができるまで話すことができ、 会話から入る言語の面白みを感じました。
部活動はメンターズクラブという留学生を支援する部活に所属していました。 初めは、部活が運営するイベントや課外活動に参加していたのですが、 留学後半からは韓国人たちと共に企画や運営に携わりました。部長の方から声をかけてもらえたのです。 そこで留学生担当の役職を貰い、多くの留学生にイベントや課外活動に参加してもらえるようインターネットのコミュニティを 作る等をして呼びかけました。韓国人学生の中に、私1人が留学生であり、最初は韓国語についていけず難しかったです。 しかし、言葉だけではなく、目的が一緒だからこそ通じ合えた気持ちや、イベント後の達成感は大変貴重な経験でした。