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先輩の留学報告

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平成18年度生
愛知淑徳大学文学部英語学科3年  朴美愛

留学の目的

在日コリアンとして堂々と生きていくためにも、自分の国の言語、文化、風習、民族性を、実際に体験し身につけ、これからの自分自身の生き方、目標を探す。

期間

平成18年8月~平成19年7月

留学校

テグカトリック大学(大韓民国)

学部

外国語学部英語英文学科

留学希望動機と目的

私は日本語を第一言語とし、日本で生活している在日コリアン三世です。日本で生活しながらも、在日コリアンとして胸を張って生きていくには、自分の国の言葉、文化を知ることが一番重要だと思い、韓国に留学したいと思いました。今までも、自分の国の言葉や文化、歴史なども習い、自分の民族に対して誇りを持って生活してきたと思っています。しかし、一度も行ったこともなく、今まで習ってきたものが実際に現地で通用するのか、また、日本の人たちを中心とした私の周りの人たちに、自信を持ってしっかりと自分たちの存在、また民族について説明できるかどうかと思うと自信がありませんでした。日本と韓国の間には深い歴史問題だってあります。日本の社会で日本の大学に通い、たくさんの日本のともだちと仲良く過ごしている今、歴史問題を中心とした日本と韓国の関係について、面と向かって正直に話し合えているかどうか、考えてみるとやはり、流してしまっていることが多いと思います。それは、私自身の気持ち、意思がはっきりしていないからだという部分もあり、またそれは自分自身、まだ知らないことが多い表れでした。韓国での一年間の留学を通して、実際に韓国で生活し、韓国人と過ごすことによって、自分の国の民族性を感じ、理解し、私自身が曖昧な知識と気持ちをまず整理できればいいと思い、留学を希望しました。

学業・学校生活などを通して得た成果

韓国の大学で韓国語を学ぶのはもちろん大事でしたが、韓国語の授業は1セメスターに一つずつだけ受講し、後は専攻科目を中心とし授業をとりました。専攻の授業も韓国語で行われるのが多いので、充分韓国語の勉強にもなりました。専攻の科目を受けることによって、外国人に教えるための韓国語ではなく、一般の韓国人の大学生が対象なので、話す速度がとても早かったり、先生にも方言があったりと、もっと自然な韓国語を勉強することができたと思います。英語の専攻科目を受講しましたが、例えば翻訳などの課題があると、少し時間もかかり大変でしたが、それを日本語、韓国語のどちらにも翻訳するように心がけました。英語を韓国語に翻訳することによって辞書で調べたりもし、曖昧にしかわからなかった韓国語を明確な文章として表すので、韓国語の勉強に大きく役立ちました。また、一般の学部の授業を受講すると、周りの子たちはみな韓国人なので、授業の内容だけでなく、授業の環境を通してもたくさん学ぶことができました。韓国人の授業や勉学に対する姿勢、先生や目上の人に対する態度といったような韓国人の習慣や風習を身につけることができたと思います。
履修した授業以外にも4年生の専攻科目で興味がある授業や、日文学科の授業を聴講しました。日文学科の授業では、韓国人がどのように日本語を学ぶのか、また、韓国人が日本や日本人に対してどのような印象、感情をいだいているのかを少しわかることができました。私が普段なんとも思わないようなごく普通なことを、韓国人は不思議に思ったりもするのです。逆に、私がその子たちに対してとても不思議に思うこともたくさんありました。授業以外にもサークルから参加した高校に英語を教えにいくボランティア活動や、農家の人たちを手伝う活動などといった実践的な活動を通しても、大学内以外での韓国人との交流もでき、文化、風習とふれあうこともできました。このような大学生活、大学の外での人との交流の経験を通して、違いを感じて戸惑うこともありましたが、逆に私が彼らと同じ民族だということを心から感じることができました。他に韓国人以外にもいろんな国からきた留学生とも仲良くなることができたのですが、彼らと仲良くなるにつれて、色々な文化の違いを知ることができ、色々なことを受け入れられるようになったと思いますし、このような経験を通して、将来、国際交流の役に立てるような仕事がしたいという私の夢はもっと確実なものとなりました。

留学を終えて

今回の留学は、上に述べたくらいでは表せないくらい、たくさんのものを私に与えてくれました。これからもっともっと学びたいという意欲も増しました。また、留学生活を通して、これからの土台をたてることもできたとも思います。
日本で暮らしても、自分の国に誇りを持ち、在日コリアンらしくどうどうと生きていこうというのが私の目標でした。その反面、私たち在日コリアンは日本では外国人、だからといって韓国、朝鮮に行ったとしても外国人扱い、いったい、私たちの居場所はどこにあるのだろうと、思ってしまう時もあり、また、情勢や日本で報道されるマスコミの報道、日本人の反応などによって自信を失ってしまうこともありました。しかし、留学生活を通して、逆に私たちには、韓国にも、日本にも居場所がある、このように思えるようにもなりました。在日である私たちだからこそ経験できることがたくさんあることにも気づきました。これからは、在日であることをメリットとして生きていけるような、在日にしかできない、また、在日のために役に立てるような生活をしていきたいと思います。これから日本で生活しながら、日本人と韓国、朝鮮人が、お互いがお互いの良いところを認め尊敬し合い、仲をもっと深めるのに役立ちたいです。そのためにも、私自身もっと努力しなければいけませんし、周りの人たちにも私が留学生活を通して得たものを、私自身の行動を通して伝えていきたいです。